為替というのは、ズバリ現金を持たずに決済すること！簡単に言えばそういうことです。
要するに、お金をも持っていなくても、ものが売買できるシステムのことなんです。

今みたいにネットで何でも物が買えなかった時代に、遠くの場所から何かを買うときはどうしたらいいのでしょう。もちろん銀行もないので口座振込もできません。困りましたね。そんな時代のお話です。
たとえば、青森のりんごが食べたいなと思った熊本県の山田さん（仮名）がいたとします。青森のりんご農家からりんごを買うときに、わざわざ現金を送って･･･というのはちょっと現実的ではありません。
そんなときに"立替やさん"なる人が変わりにりんご農家にお金を払ってくれて、山田さんはあとで"立替やさん"にお金を払えばいいとしたら、とても便利ですよね。そう、これが為替なんです。いわば信用取引のようなことなのですが、昔の人はよく考えたものですね。
さて、次はいよいよ本題のFXについてです。

FXとは何か、直球に言いますと『店頭外国為替証拠金取引』のことです。はい、わかりづらいですよね。
さて、外国為替を英語に訳しますと"Foreign Exchange"と言います。「そんな英語、国際空港でしかみたことないよ」なんて人も多いのではないでしょうか。Exchangeは両替のことだ･･･と、なんとなくイメージできますよね。
「FX」は実は同じForeign Exchangeです。頭文字だとFE･･･なんですが、なぜかFXです。そのことは今回は触れませんが。
同じ英単語でも、"Foreign Exchange"ではなく、"FX"という略称で呼ばれるものが店頭外国為替証拠金取引にあたります。
そして、FXとはどんなものなのか簡単に説明しますと、外国為替相場において通貨を売買し、その差額が収入となる。ということです。

「円高」とか「円安」なんて言葉はよく耳にしますよね。たとえば、円が高くてドルが安いときにドルを買って、ドルが高くて円が安くなったら円を買い戻すと、どうでしょう、儲けが出ました。
理屈は簡単で、安いものを高く売ったら差額が出て収入が発生するということです。これを時間を軸に流動的な相場を市場として商売をしているようなものなんです。原価の決まっていない商品を安いときに買って、高いときに売るだけです。
もちろん、タイミングによっては逆に損してしまうことだってあるので気をつけなければなりません。